天使と悪魔による両種族の支配/侵略を目的とした戦争。
TptE:0からTptEまでの数千年間以上もの間続いており、
その対立は酷く根深いものとなっている。
TptE本編の時系列上では天使と悪魔は互いを
嫌悪し合っている為、どちらの種族も見かけ次第
生け捕りにしたり処刑したりなど手段を問わない。
互いに互いの種の勝利のため、死体の山のてっぺんで
今日も彼らは血を流し続ける。
◇大罪因子◇
大罪因子とは、その昔、天界に言い伝えられている
神話の中に登場する「ルシファー」とその配下であった悪魔たちが
"死を目前にした際にこの世に遺した呪い、
またはかつて彼らが抱いた罪なる感情が概念と化したもの"である。
この大罪因子がそれぞれの大罪を発言させた時に、
その者は各大罪の感情に支配されることとなる。
ルシファー率いる大罪悪魔達は、ルシファーを筆頭とし
天使や人間に対し様々な悪事や堕落を招き神の意思へ背き続けていたが
その悪事が神とその使者である大天使たちの手によって裁かれる際
自分たちの怨念/罪なる感情が死してなお永遠に尽きることなく
続くようにと、後世に生まれる悪魔たちに「大罪因子」として
遺したとされている。
彼らが遺した大罪因子は以下の通りだ。
▼ルシファー
またの名をサタン。元天使でありながら神への反逆をも厭わぬ「傲慢」
思い上がった神に対する「怒り」の感情と共に堕天した悪魔であり
全ての悪魔の祖である。
変わらぬ永遠を美徳とする神の思考に対し反旗を翻す傲慢と怒りを持っていた。
▼レヴィアタン
ルシファーが執着している神への「嫉妬」。
己を作り出した主であるルシファーが自分よりも
神に執着している事に対しひどく嫉妬していた。
▼ベルフェゴール
元より神に仕えし天使であったベルフェゴールだが、
堕天したルシファーの手によって堕落し悪魔へと陥れられたことにより
全ての物事への関心を失い、ルシファーの意に従うだけの「怠惰」へと成り果てた。
▼アスモデウス
同じく元々は神に仕えし天使であったアスモデウスだったが、
ルシファーの堕天と共に堕ち、「色欲」に入り浸り数多の人間を殺し回ってきた。
▼マモン
神に仕えし元天使、でありながら金銀財宝や富や名誉などの
「強欲」に溺れ堕ちた天使。ルシファーにとっての1番であることを望み
彼の為ならば何だってした。
▼ベルゼバブ
元より神にも並ぶ信仰を受けし天使であり、
人間たちからの信仰も熱い存在であったが、
神以外の信仰を司る存在を良しとしなかった天使たちの手によって
その存在を邪悪な悪魔として陥れられた。
己を陥れた天使たちや信仰を捨てた人間を喰らい尽くす「暴食」に支配されていた。
大罪因子は、ルシファー達大罪悪魔が死亡した後に生まれた
生きとし生きる全ての悪魔たちが、この世に生を得たその時から
潜在的に備わっている所謂遺伝子のようなもので、全ての悪魔には
この「大罪因子」が秘められているが、その大罪因子がそれぞれの大罪
(傲慢、強欲、怠惰など……)を発現させるかどうかは当人の人生次第となっている。
潜在的に備わっているからといって必ずしも
大罪を発現させるというわけではなく、
もとより備わっているからと言って
全員が大罪感情に支配される訳では無い。
発現する傾向としては主に人生の中で"何らかの強い感情を抱いた際"に
発現しやすいとされている。
そしてこのルシファー達大罪悪魔が後世に遺した
大罪因子は、その先の時代を生きる悪魔たちの中にもいくつか
発現している事例が確認されている。
魔王が君臨せし魔宮には、魔王の優秀な最側近従者にのみ
与えられる特別な階級が存在しており、それぞれ1番上から
「Eins」「Zwei」「Drei」「Fear」「Funf」
の5段階級存在しており、この称号を与えられた5人組を
「F:Varlet」(エフ:バレット)(5従者)と総称する。